猫は君を永遠に愛します

永遠のテーマ【猫とは…猫の幸せとは?】

第18話 元飼い主さんの真意が明らかに?

「ルイはあんたに任せるわ」とルイの飼い主さん。
「本当に私を信用してルイくんを任すことが出来るのですか?」
「ほい!」
という事で・・・

「ほい!」って何なんですか~!と絶句する空でした。

12月31日

ルイくんと本格的に暮らすことになった空。
というより飼い主になったというほうが正しいですね。
しかし元飼い主さんは隣のとなりに住んでいる事は変わりません。

時折「ルイ連れてきて」というメールが入ります。空は逆の立場だったらマナに会いたいし淋しいだろうなと思うと悪い癖(?)でルイを元飼い主さんの部屋に連れて行きました。

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ルイの飼い主は空になった


その頃、思いもかけない流行り病のニュースが入ってきました。
新型コロナウィルスが広がり始めたのです。

ルイくんの飼い主さんが本業の他にホステスの送迎のアルバイトをしていることは9話と12話で触れましたが。
新型コロナウィルスは夜の街の営業にも影響を与えました。飲みに出る人々が少なくなり、ホステスの店は営業をやめざるを得ませんでした。
ルイくんの飼い主さんの送迎のアルバイトもなくなりました。

2ヶ月が過ぎても新型コロナウィルスはおさまるどころか感染者数も増えるばかりです。
そんな日々が続く中「4月に引っ越しするわ」とルイくんの飼い主さんは言いました。
「えっ!本当に?」と空は半信半疑で答えました。

その言葉どおりに4月になるとルイの飼い主さんはアパートに帰ってくることはありませんでした。ただ部屋を引き払った様子はありませんでした。
でも、アパートに帰ることがなくなったのは事実でした。

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マナとルイと過ごす4月

ルイの飼い主さんの実家はホステスさんの送迎をするためにはかなり遠い町でした。
アパートは街中にあり、車で10分もあれば夜の街に行けます。

その時、空が思ったのは…
【マラソンのためではなく、ホステスさんの送迎のために引っ越して来たんだ!】ということでした。
ただルイくんを連れてきたのは彼の父親が猫嫌いだったということでしたが、先代猫を飼っていたので、その事はあまり支障がなかったように空は思いました。

7月でアパートの契約が更新になるため、その時に引っ越すというメールが入りました。
契約更新は火災保険等の経費がかかります。
ルイの飼い主さんは7月までに引っ越ししようと考えていたのでしょう。
空はホッとしたというのが本当の気持ちでした。

7月に入る少し前にバタバタと引っ越して行きました。
ルイの飼い主さんが、このアパートに引っ越して来てから悪夢のような1年間が終わったのです。

その後のことは次の結びのお話しと共に…。